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アブシンベル神殿
「アブシンベル神殿(Abu Simbel Temples)」は、エジプトとスーザンの国境近く、アスワンの南約280km、ナセル湖のほとりに位置します。
この大岩窟神殿は、古代エジプト新王国時代第19王朝のラムセス2世によって造られたものです。
大神殿と小神殿からなり、ラムセス2世の権力の強大さと古代エジプトの芸術と技術の高さを感じることができます。
1979年、「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」として世界文化遺産に登録。
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移設プロジェクト
古代エジプト期以降、アブシンベル神殿は砂に埋もれ、その存在が忘れられていました。
19世紀に入り、発見・発掘された神殿は、1960年代にはアスワンハイダムの建設により水没の危機に瀕することになります。
しかし、ユネスコによる国際的な救済プロジェクトにより、現在の位置に移設されました。
この壮大なプロジェクトは、人類の遺産を後世に残すための偉業であり、世界遺産創設のきっかけとなりました。
アブシンベル大神殿
アブシンベル大神殿の正面には、ラムセス2世の威厳ある4体の巨像が鎮座しています。
神殿内部の大列柱室のレリーフには、ヒッタイトと戦うラムセス2世の勇壮な姿などが描かれています。
アブシンベル小神殿
アブシンベル小神殿は、ラムセス2世がネフェルタリ王妃のために建てた神殿です。
神殿の正面には、4体のラムセス2世の立像と2体のネフェルタリ王妃の立像が並び、足元には彼らの子ども達の像が刻まれています。
年2回の光の奇跡
毎年2月22日と10月22日の年2回。
神殿正面から朝日が神殿内部を通り、神殿奥にある「至聖所」に差し込み、神像を照らします。
音と光のショー
夜なると、アブシンベル神殿では壮大な「音と光のショー」が開催されます。
神殿がライトアップされるだけでなく、ラムセス2世の生涯や移設プロジェクトなどを紹介する映像と、それに合わせた音楽により、神秘的で幻想的な古代エジプトの世界を体験できます。
アブシンベル神殿へのアクセス
・カイロからアブシンベル空港まで約2時間40分
・アブシンベル空港から車で約10分
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アブシンベル神殿の世界遺産データ
登録名
アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群
Nubian Monuments from Abu Simbel to Philae
登録年・分類
1979年・文化遺産
登録基準
(i) (iii) (vi)
ユネスコ公式サイト
アブシンベル神殿の基本情報
アブシンベル神殿の住所・地図などの基本情報は、下記の通りです。
スポット名
アブシンベル神殿
Abu Simbel Temples
住所・地図
Abu Simbel, Aswan Governorate 1211501, Egypt
ベストシーズン
11月~2月
営業期間
通年
定休日
なし
営業時間
6:00~17:00
※音と光のショー
18:30~ 19:30~
Webサイト
※最新情報はリンク先をご確認ください。
Ministry of Tourism and Antiquities
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