フランスの北西部、ノルマンディー地方の海岸線に、白亜の断崖が続く絶景スポットがあります。
それが「エトルタの断崖」。
切り立った白い崖と、青い海、緑の草原のコントラストは、見る者を圧倒する美しさです。
印象派の巨匠モネが筆を揮い、文豪モーパッサンが幼少期を過ごした場所としても知られています。
「エトルタの断崖」の見どころ、ベストシーズン、アクセスなどについて紹介します。
Contents
エトルタの断崖の概要
「エトルタの断崖(Etretat)」は、フランスのノルマンディーのドーバー海峡に面した断崖です。
約9000万年前の後期白亜紀に形成された考えられています。
高さは約70m。
イングランドの「ホワイト・クリフ」や「セブン・シスターズ(Seven Sisters)」と同じ白亜(チョーク)でできています。
象の鼻のような「アヴァルの崖」
エトルタの有名な絶景スポットといえば、象の鼻のように浸食された「アヴァルの崖」です。
その横には高さ51mの「針の岩」、さらに北に向かうと「アモンの崖」とよばれるアーチ岩があります。
アモンの崖の上には、さまざまな現代アート作品が展示されているエトルタ庭園があります。
モネなど印象派の画家たちに描かれたエトルタ
エトルタの美しい絶景は、フランス印象派の画家たちの心を魅了し、クロード・モネやギュスターヴ・クールベ、カミーユ・コロなど、名だたる画家たちが名作を残しています。
エトルタはルパンの『奇巌城』のモデル
エトルタは、フランス文学にも多くの影響を与えています。
モーリス・ルブランが書いた「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」シリーズの『奇巌城』の舞台のモデルとなりました。
エトルタには、ルパン荘と呼ばれるモーリス・ルブランの邸宅があり、現在は彼やルパンのファンの聖地となっています。
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エトルタの断崖のベストシーズン
エトルタの断崖は一年を通して観光できますが、おすすめは春から秋にかけてです。
春(4月~6月): 温暖な気候で、過ごしやすい時期です。新緑が美しく、断崖の白亜とのコントラストも鮮やかです。
夏(7月~9月): 観光のハイシーズンで、多くの人で賑わいます。海水浴や日光浴を楽しむこともできます。
秋(10月~11月): 比較的温暖で、観光客も少ないため、ゆっくりと景色を楽しむことができます。
エトルタの断崖へのアクセス
エトルタの断崖へのアクセスは、下記の通りです。
・パリのサン・ラザール駅からル・アーヴル駅(Le Havre)まで、鉄道で約2時間30分。
・ル・アーヴルからエトルタまでバスで約50分~1時間10分
・バス停から海岸までは徒歩約5分
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エトルタの断崖の基本情報
エトルタの断崖の住所・地図などの基本情報は、下記の通りです。
スポット名
エトルタの断崖
Falaises d’Etretat
住所・地図
6 Rue Alphonse Karr, 76790 Étretat, France
ベストシーズン
4月~11月
営業期間
通年
Webサイト
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