「ロンダ」の見どころ、ベストシーズン、アクセス情報などについて紹介します。
スペイン南部、アンダルシア地方の山岳地帯に、ドラマティックな景観を誇る街があります。
それが「ロンダ」。
街を二分する深い渓谷と、その上に架かる壮大な橋「ヌエボ橋」は、ロンダのシンボルです。
白い家々が断崖絶壁に立ち並ぶ姿は、「白亜の街」と称され、多くの観光客が訪れる絶景スポットです。
ロンダの概要
「ロンダ(Ronda)」は、スペイン南部、アンダルシア地方マラガ県にある、人口約3万5千人の街です。
標高750mの断崖絶壁の上に位置し、街を二分する深い渓谷「エル・タホ(El Tajo)」によって、旧市街と新市街に分かれています。
ロンダの歴史は、紀元前6世紀頃にケルト人が定住したのが始まりです。
その後、ローマ帝国やイスラム勢力の支配を受け、15世紀後半、キリスト教徒による国土回復運動(レコンキスタ)によってロンダは奪還され、キリスト教徒の街となりました。
このように、ロンダは様々な文化の影響を受けながら、独自の文化を形成。
歴史的建造物や街並みは、その歴史を物語る貴重な遺産となっています。
ヌエボ橋
旧市街と新市街を結ぶ「ヌエボ橋(Puente Nuevo)」は、ロンダのシンボルです。
高さは98mのアーチ橋で、1793年に完成。
橋の上からは、渓谷の壮大な景色を一望できます。
旧市街と新市街
南側に位置する旧市街は、イスラム時代の面影を残すエリアです。
迷路のような路地や、白い家々が建ち並ぶ風景は、散策するだけでも楽しいです。
北側に位置する新市街は、15世紀以降に発展したエリアです。
闘牛場やアルメダ・デル・タホ公園などがあります。
アラブ浴場跡
旧市街には、イスラム支配時代に建てられた「アラブ浴場跡(Baños Arabes)」が残っています。
13世紀~14世紀頃に建てられたとされ、当時の文化を知る貴重な史跡です。
ロンダ闘牛場
ロンダは、スペイン闘牛発祥の地と言われています。
新市街にある「闘牛場(Plaza de Toros)」は、スペインで最も古い闘牛場のひとつです。
1785年に建設されたこの闘牛場は、直径66mの円形のアリーナと、2層構造の観客席を備えています。
アルメダ・デル・タホ公園
「アルメダ・デル・タホ(Alamenda del Tajo)」は、ロンダ闘牛場近くにある公園です。
断崖絶壁の上にある展望スポットから、渓谷の壮大な景色を一望できます。
ロンダへのアクセス
・マドリードから鉄道で約2時間20分、アンテケラ・サンタアナ(Antequera-Santa Ana)で乗り換えて、ロンダまで約1時間
・セビリアからバスで約3時間
ロンダの基本情報
ロンダの住所・地図などの基本情報は、下記の通りです。
スポット名
ロンダ
Ronda
住所・地図
Ronda, Málaga, Spain
ベストシーズン
5月~6月
9月~10月
営業期間
通年
Webサイト
※最新情報はリンク先をご確認ください。
Turismo de Ronda
Tripadvisor
SNS

この記事を書いた 細江園絵 です。10年近く旅行ライターとして活動し、国内外の絶景スポットを巡ってきました。「素晴らしい景色を共有したい」「安心して旅をしてほしい」という想いで、自身の経験に基づいた信頼できる情報をお届けします。