エジプトといえば、誰もが思い浮かべるのがピラミッド。
ギザの大地にそびえ立つ巨大なピラミッドと大スフィンクスは、4500年以上もの時を超えて、古代エジプト文明の栄華を今に伝えています。
古代エジプト王の権力の象徴であり、多くの謎に包まれています。
「ギザの三大ピラミッドと大スフィンクス」の見どころ、ベストシーズン、アクセスなどについて紹介します。
Contents
ギザの三大ピラミッドの概要
「ギザの三大ピラミッド(The Pyramids of Giza)」とは、エジプトのカイロ近郊のギザにそびえる、クフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドです。
今から約4500年前、古代エジプト王国第4王朝の時代(紀元前2500年頃)に造られました。
王の墓や権力の象徴として建てられたと考えられていますが、その建造方法や内部構造には、多くの謎が残されています。
クフ王のピラミッド
ピラミッドは、巨大な石灰岩のブロックを積み上げて造られており、その規模は驚くべきものです。
最も大きな「クフ王のピラミッド(Pyramid of Khufu)」は、高さ約147m(現在の高さは約137m)、底辺の長さ約230mにも達し、230万個もの石材が使われたと推定されています。
内部には王の玄室、王妃の玄室、大回廊などがあり、見学をすることができます。
大スフィンクス
「カフラー王のピラミッド(The Pyramids of Kharfe)」の参道入口には、「大スフィンクス(Great Sphinx of Giza)」が鎮座しています。
全長約73m、高さ約20mの巨大な石像は、一つの岩塊から彫り出されたものです。
頭は人間、体はライオン。
スフィンクスの顔は、カフラー王自身を模したものと言われています。
その表情は、どこか神秘的で、見る者に畏敬の念を抱かせます。
メンフィスのピラミッド地帯
1979年、ギザの三大ピラミッドとスフィンクスは、「メンフィスのピラミッド地帯」の構成資産として世界文化遺産に登録されました。
構成資産として、サッカラにある「階段ピラミッド」やダハシュールにある「屈折ピラミッド」と「赤のピラミッド」など、40近くのピラミッドが登録されています。
音と光のショー
ギザの三大ピラミッドでは、毎晩「音と光のショー」が開催されています。
ピラミッドを背景に、光と音、そしてナレーションで古代エジプトの歴史が語られる、幻想的なショーです。
大エジプト博物館
2024年10月、「大エジプト博物館(The Grand Egyptian Museum)」の試験公開が始まりました。
大エジプト博物館は、ギザの三大ピラミッドから約2㎞の場所に位置します。
単一文明を扱う博物館としては世界最大級。
ツタンカーメン王の墓から出土した副葬品など、10万点以上の貴重な遺物が収蔵・展示される予定です。
テラス式階段上の大窓からは、ピラミッドの壮大な景色を楽しむこともできます。
ギザの三大ピラミッドへのアクセス
・カイロ市内からバスで約1時間30分
・カイロ市内から車で約1時間
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メンフィスのピラミッド地帯の世界遺産データ
登録名
メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯
Memphis and its Necropolis – the Pyramid Fields from Giza to Dahshur
登録年・分類
1979年・文化遺産
登録基準
(i) (iii) (vi)
ユネスコ公式サイト
ギザの三大ピラミッド・大スフィンクスの基本情報
ギザの三大ピラミッド・大スフィンクスの住所・地図などの基本情報は、下記の通りです。
スポット名
ギザの三大ピラミッド・大スフィンクス
The Pyramids of Giza, Great Sphinx of Giza
住所・地図
Al Haram Str., Giza 12611, Egypt
ベストシーズン
10月~4月
営業期間
通年
定休日
なし
営業時間
7:00~17:00
Webサイト
※最新情報はリンク先をご確認ください。
Giza Plateau|Ministry of Tourism and Antiquities
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