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カゼルタの王宮とは
「カゼルタの王宮(Royal Palace of Caserta, Reggia di Caserta)」は、イタリアのナポリの北、約30㎞の町カゼルタにある宮殿です。
18世紀にナポリ王カルロ7世により、フランスの「ヴェルサイユ宮殿」を超える宮殿づくりが命じられ、建築家ルイージ・ヴァンヴィテッリの指示にもとに築かれました。
宮殿の大きさは、縦247m、横184m。地下2階、地上3階の宮殿には、1200もの部屋数があります。
宮殿内部は、両脇をライオン像が守る「名誉の階段」やロココ様式の装飾が施された王の居室など、一部が公開されています。
宮殿の後方に広がる広大な庭園
カゼルタの王宮の後方にある広大なバロック様式の庭園も見どころです。
全長3㎞の長大な水路「カナローネ」を中心に、高さ80mにも及ぶ大滝など、数多くの人工の滝や噴水が配されています。
「ディアナの泉」など滝や噴水を彩る神話を題材にした華麗なバッロク彫刻も見ごたえがあります。
また、庭園の北東端には、季節の草花や彫刻を配した英国式庭園(イングリッシュガーデン)があります。
カゼルタの王宮は映画のロケ地としても有名
壮大なカゼルタの王宮は、多くの映画のロケ地としても有名。
『ミッション:インポッシブル3』や『天使と悪魔』、『スター・ウォーズ エピソード1』、『スター・ウォーズ エピソード2』、『アマルフィ』など、数々の映画で使用されています。
1997年に世界文化遺産に登録
庭園に使用されている水は、「ヴァンヴィテッリの水道橋(The Aqueduct of Vanvitelli)」によって、40㎞離れた水源から引かれています。
水道橋は、「王の水道橋」を意味する「カロリーノの水道橋(Acquedotto Carolino)」とも呼ばれます。
カゼルタ郊外にある産業都市サン・レウチョにも水を供給しており、サン・レウチョの製糸産業発展のために活用されました。
1997年、カゼルタ王宮と庭園、ヴァンヴィテッリの水道橋、サン・レウチョの邸宅群は、「カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョ邸宅群」として、世界文化遺産に登録されました。
カゼルタの王宮へのアクセス
・ナポリからカゼルタ駅まで鉄道で約1時間
・カゼルタ駅からカゼルタの王宮まで徒歩約8分
カゼルタの王宮の世界遺産データ
登録名
カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョ邸宅群
18th-Century Royal Palace at Caserta with the Park, the Aqueduct of Vanvitelli, and the San Leucio Complex
登録年・分類
1997年・文化遺産
登録基準
(i) (ii) (iii) (iv)
ユネスコ公式サイト
カゼルタの王宮の基本情報
カゼルタの王宮の住所・地図などの基本情報は、下記の通りです。
スポット名
カゼルタの王宮
Royal Palace of Caserta, Reggia di Caserta
住所・地図
Piazza Carlo di Borbone, 81100 Caserta CE, Italy
営業期間
通年
定休日
火曜日・1月1日・12月25日
営業時間
宮殿
8:30~19:30
庭園
4月~9月
8:30~19:00
10月
8:30~17:30
11月~12月
8:30~15:30
1月
8:30~16:00
2月
8:30~16:30
3月
8:30~16:00
料金
宮殿・庭園 15€
宮殿 11€
庭園 10€
宮殿(17:00以降) 4€
Webサイト
※最新情報はリンク先をご確認ください。
【公式】Reggia di Caserta
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