ポルトガルの首都リスボン、テージョ川河口に佇む「ベレンの塔」。
16世紀初頭に建てられたこの塔は、大航海時代の栄光を物語る建造物であり、世界文化遺産にも登録されています。
繊細な彫刻で飾られた白い姿は、貴婦人とも称えられます。
「ベレンの塔」の見どころ、ベストシーズン、アクセスなどについて紹介します。
ベレンの塔とは
「ベレンの塔(Torre de Belém)」は、ポルトガルの首都リスボンのテージョ川の河口に建つ塔です。
15世紀にはじまった大航海時代の記念碑的な建造物です。
ベレンの塔は、正式には「サン・ヴィセンテの塔」といい、インド航路開拓したヴァスコ・ダ・ガマの偉業を称えるために、マヌエル1世の命により造られた塔です。
1519年に完成。
テージョ川を行き交う船を監視するとともに、河口を守る要塞としての役目も果たしていました。
1983年、「ジェロニモス修道院」とともに世界文化遺産に登録されました。

ジェロニモス修道院とは 「ジェロニモス修道院(Mosteiro dos Jerónimos)」は、ポルトガルの首都リズボンにあるカトリック教会の修道院です。ポルトガルを最初に海外進出へと導いたエンリケ航海王子とインド航路を開拓したヴァスコ・ダ・ガマの功績を讃えて建設されたものです。 エンリケ航海...
ベレンの塔の見どころ
ベレンの塔は、建物各所にイスラム文化の影響が見られるマヌエル様式で装飾されています。
白い石灰岩が用いられ、「純白のドレスをまとった貴婦人」と例えられることもあります。
地下と地上を合わせて6階層となっており、塔の高さは約35m。
塔の内部には、「国王の間」や「謁見の間」、航海の無事を祈った「礼拝堂」、「地下牢」、「砲台」などがあります。
一層目のテラスには、外洋に出ていく船員たちが、航海の安全を祈ったという、「イエスを抱くマリア像」が立っています。
屋上のテラスからは、対岸のキリスト像「クリスト・レイ」やリスボン市街地などを一望できます。
ベレンの塔へのアクセス
・リスボン中心部からトラム(T15)で約30分、「Lg. Princesa」下車、徒歩約3分
・リスボン中心部から車で約20分
・ジェロニモス修道院から徒歩約15分

ペーナ宮殿とは 「ペーナ宮殿(Pena National Palace)」は、ポルトガルの首都リスボン近郊の町、シントラの標高529mの山頂に建つ宮殿です。 ムデハルやバッロク、マヌエルなど多彩な建築様式が混在する城は、19世紀ロマン主義を象徴する建築として有名です。 1836年、女王...

ポルトガルの小さな街アゲダで、毎年夏に開催される「アンブレラ・スカイ・プロジェクト」。 街中の通りに、色とりどりの傘が吊り下げられ、空を覆い尽くす光景は、まるで夢の世界のよう。 この美しいアートインスタレーションは、街に日陰を作り、涼しい空間を提供するだけでなく、世界中から観光客を惹きつけるアゲ...

ベナジル洞窟の概要 「ベナジル洞窟(Benagil cave)」は、ポルトガル南部、アルガルヴェ(Algarve)にある海食洞です。 アルガルヴェ地方は、年間を通して温暖な気候で、ファロ(Faro)やラゴス(Lagos)などのリゾート地として知られており、ヨーロッパ各地から多くの人がバカンス...
》 ポルトガルの絶景を探す
ベレンの塔の基本情報
ベレンの塔の住所・地図などの基本情報は、下記の通りです。
スポット名
ベレンの塔
Torre de Belém, Tower of Belém
住所・地図
Av. Brasília, 1400-038 Lisboa, Portugal
ベストシーズン
6月~11月
営業期間
通年
定休日
月曜日
1月1日
イースターの日曜日
5月1日
6月13日
クリスマス
営業時間
5月~9月
10:00~18:30(最終入場は18:00)
10月~4月
10:00~17:30(最終入場は17:00)
Webサイト
※最新情報はリンク先をご確認ください。
Torre de Belém|Patrimonio Cultural
Tripadvisor