ギリシャの世界遺産「メテオラ」の見どころ、ベストシーズン、アクセス方法などについて紹介します。
ギリシャ中部、テッサリア地方に位置する「メテオラ」は、奇岩群とその上に建てられた修道院群で知られる世界遺産です。
「宙に浮かぶ修道院」や「天空の修道院」とも呼ばれ、その独特な景観は、多くの観光客を魅了しています。
メテオラの概要
「メテオラ(Meteora)」は、ギリシャ北西部のピンドス山脈の麓のテッサリア平原にある奇岩群です。
キノコのような奇岩の高さは、約20~500m。
奇岩群の頂上には、ギリシア正教の修道院が築かれています。
「Meteora」とは、ギリシャ語で「空中に吊り下げられた」という意味。
その特異な自然環境と歴史的価値から、1988年に世界複合遺産に登録されました。
中世から続く修道生活
9世紀頃には、洞穴や岩の裂け目などに隠修士たちが住み始めました。
14世紀に入り、セルビア人の侵攻を逃れ、より天に近い場所でギリシャ正教の教えを守りたいと願った修道士たちは、岩の頂上に登って、修道院を築き、共同生活を始めました。
14世紀から16世紀にかけて、この地に20を超える修道院が築かれました。
現在も6つの修道院が活動を続けており、中世から続く修道生活が今もなお継承されています。
アギア・トリアダ修道院
メテオラの修道院は、車やバスで巡ることができます。
内部にはギリシャ正教の教えを伝えるフレスコ画やイコンなどが残されています。
中でも、1475年に創建された「アギア・トリアダ修道院(Monastery of Agia Triada)」は、その美しい景観から、メテオラで最もフォトジェニックな修道院として知られています。
メテオラへのアクセス
・メテオラ観光の拠点となるのは、カランバカ (Kalambaka)
・アテネ(Athens)からトリカラ(Trikka)で乗り換えてバスで約6時間
・鉄道の場合は、約5時間
・カランバカからメテオラまで、車で約30分
・各修道院へはレンタカーやバスツアー、電動自転車などを利用
メテオラの世界遺産データ
登録名
メテオラ
Meteora
登録年・分類
1988年・複合遺産
登録基準
(i) (ii) (iv) (v) (vii)
ユネスコ公式サイト
メテオラの基本情報
メテオラの住所・地図などの基本情報は、下記の通りです。
スポット名
メテオラ
Meteora
住所・地図
2 Patriarchou Dimitriou, Kastraki, Kalambaka 422 00, Greece
ベストシーズン
6月~9月
営業期間
通年
Webサイト
※最新情報はリンク先をご確認ください。
Tripadvisor

この記事を書いた 細江園絵 です。10年近く旅行ライターとして活動し、国内外の絶景スポットを巡ってきました。「素晴らしい景色を共有したい」「安心して旅をしてほしい」という想いで、自身の経験に基づいた信頼できる情報をお届けします。