吉備津神社とは
「吉備津神社(きびつじんじゃ)」は、岡山市吉備津の吉備中山の北西麓に鎮座する神社です。
昔話『桃太郎』のルーツといわれる温羅伝説ゆかりの神社です。
鬼の温羅(うら)を退治した大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)を主祭神として祀っており、境内には鬼退治の矢を置いたと伝わる矢置岩、温羅の首を埋めたとされる御竈殿(おかまでん)などがあり、矢立神事や鳴釜神事など伝説にまつわる神事が今も伝えられています。
また、吉備中山の北西麓には、同じく大吉備津彦命を祀る「吉備津彦神社」があり、車で約25分の鬼城山には、温羅の居城であったと伝わる「鬼ノ城」があります。
国宝の本殿・拝殿
本殿と拝殿は、室町時代に後光厳天皇の命を受けた将軍足利義満が造営を開始し、1425年(応永32年)に遷座しました。
豪壮な本殿は、比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)または吉備津造と呼ばれる全国唯一の建築様式で、拝殿とともに国宝に指定されています。
ロケ地としても知られる廻廊
戦国時代、天正年間に再建された廻廊は、地形の高低差をそのままに一直線に建てられており、全長360mにも及びます。
本殿と南の本宮社を繋ぎ、地形をなぞるように曲線を描く外観とともに、内部も趣のある必見の建造物です。
この美しい廻廊は、2021年の映画『燃えよ剣』や2023年のNHKドラマ『犬神家の一族』にロケ地として登場します。
廻廊を歩きながら春には桜や牡丹、初夏にはアジサイの花々を楽しむことができます。
伝説の鳴釜神事
写真提供:岡山県観光連盟
1612(慶長17年)に再建された国の重要文化財である「御竈殿(おかまでん)」では、上田秋成『雨月物語』の一遍『吉備津の釜』に登場する鳴釜神事が行われます。
神官が祝詞を読み上げるなか、2人の阿曽女(あぞめ)という巫女が釜で湯を沸かします。
御竈殿の下に埋められた温羅の首が釜を通してうなり、釜から出る音の大小長短により吉凶禍福を判断します。
その結果については、神官や阿曽女から告げられるのではなく、自分の心でその音を感じて判断します。
吉備津神社へのアクセス
吉備津神社へのアクセス・駐車場は、下記のとおりです。
電車・バスでのアクセス
・JR「吉備津駅」から徒歩約10分
車でのアクセス
・岡山自動車道「岡山総社IC」から約15分
・山陽自動車道「岡山IC」から約15分
駐車場
・400台
吉備津神社の基本情報
吉備津神社の住所・地図、営業時間、料金などの基本情報は、下記の通りです。
スポット名
吉備津神社(きびつじんじゃ)
Kibitsu Shrine
住所・地図
〒701-1341 岡山県岡山市北区吉備津931
マップコード
275 012 220*76(吉備津神社第1駐車場)
275 012 128*46(吉備津神社第2駐車場)
※「マップコード」および「MAPCODE」は㈱デンソーの登録商標です。
連絡先
086-287-4111(吉備津神社)
ベストシーズン
桜:4月上旬~4月中旬
ボタン:4月下旬~5月上旬
アジサイ:6月中旬~7月上旬
営業期間
通年
定休日
なし
※鳴釜神事は金曜日、5月と10月の第2日曜日、12月28日は休み
拝観時間
拝観
5:00~18:00
授与所
9:00~16:00
祈祷受付
9:00~14:30
※鳴釜神事の受付は9:00~14:00
拝観料
無料
Webサイト
※最新情報はリンク先をご確認ください。
【公式】三備一宮 吉備津神社
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