「雨晴海岸」の見どころ、気嵐(冬霧)の見頃、アクセス方法、駐車場情報などについて紹介します。
富山県高岡市にある「雨晴海岸」は、富山湾越しに3,000m級の立山連峰を望むことができる、風光明媚な海岸です。
古くから、歌人や旅人に愛されてきた雨晴海岸は、万葉集にも詠まれ、松尾芭蕉も『おくのほそ道』の旅で訪れました。
「日本の渚百選」にも選ばれた美しい海岸で、冬には幻想的な気嵐(冬霧)も見られます。
Contents
雨晴海岸の概要
「雨晴海岸(あまはらしかいがん)」は、富山県高岡市の北西部に位置する海岸です。
「能登半島国定公園」に属し、富山湾越しに立山連峰を望む絶景スポットとして知られています。
「日本の渚百選」と「白砂青松百選」、「日本の海水浴場88選」にも選ばれています。
白砂青松の美しい海岸が続き、夏には海水浴場として賑わい、多くの家族連れが訪れます。
雨晴海岸は、『万葉集』にも詠まれた、歴史ある景勝地でもあります。
奈良時代の歌人・大伴家持は、越中国守として赴任していた際に、雨晴海岸の風景を多くの歌に詠んでいます。
おくのほそ道の風景地-有磯海-
雨晴海岸は、松尾芭蕉の『おくのほそ道』にも登場します。
芭蕉は雨晴海岸を訪れ、「わせの香や 分入右は 有磯海(ありそうみ)」という句を読んでいます。
有磯海(雨晴海岸)は、『おくのほそ道』に記した名所や旧跡の一つとして、国の名勝「おくのほそ道の風景地」に指定されています。
富山湾越しに望む立山連峰
3,000m級の立山連峰が、海を隔てて目の前にそびえ立つ姿は、雄大で、訪れる人々を圧倒します。
雨晴海岸の沖には、「女岩」と呼ばれる小さな島があります。
女岩は、立山連峰を背景に、海に浮かぶように佇む姿が美しく、雨晴海岸のシンボル的な存在となっています。
冠雪した立山連峰がくっきり見える時期は、11月~3月頃、空気が澄んでいて霞みが少ない冬のよく晴れた日です。
気嵐の見頃・条件
雨晴海岸では、冬になると「気嵐(けあらし)」と呼ばれる現象が見られます。
気嵐は、海面から湯気のように霧が立ち上る現象です。
気嵐が発生しやすい条件は、以下の通りです。
時期:12月~2月頃
時間:早朝
気温:氷点下
風:穏やか
これらの条件が揃うと、海面から霧が立ち上り、幻想的な風景が広がります。
義経伝説が残る「義経岩」
雨晴海岸には、「義経岩(よしつねいわ)」と呼ばれる大きな岩があります。
源義経が奥州へ落ち延びる途中、にわか雨の晴れるのを待ったという伝説から、その名が付けられました。
この岩は、地名「雨晴」の由来とも言われています。
道の駅「雨晴」
雨晴海岸沿いには、道の駅「雨晴」があります。
船の形をモチーフにした白い建物には、海岸を一望できる展望デッキやカフェ、ショップなどがあります。
雨晴海岸へのアクセス・駐車場
雨晴海岸へのアクセス・駐車場は、下記のとおりです。
電車・バスでのアクセス
・JR「雨晴駅」から徒歩約5分
・JR「新高岡駅」からバスで約45分、「岩崎」バス停下車
・JR「新高岡駅」からタクシーで約20分
車でのアクセス
・能越自動車道「高岡北IC」から約15分
・北陸自動車道「高岡砺波スマートIC」から約35分
駐車場
・道の駅雨晴駐車場 34台
雨晴海岸の基本情報
雨晴海岸の住所・地図、営業時間、料金などの基本情報は、下記の通りです。
スポット名
雨晴海岸(あまはらしかいがん)
Amaharashi Coast
住所・地図
〒933-0135 富山県高岡市太田雨晴
マップコード
40 815 314*54(道の駅雨晴東駐車場)
※「マップコード」および「MAPCODE」は㈱デンソーの登録商標です。
連絡先
0766-20-1547(高岡市観光協会)
ベストシーズン
冠雪の立山連峰:11月~3月
気嵐:12月~2月
営業期間
通年
定休日
なし
営業時間
散策自由
料金
無料
Webサイト
※最新情報はリンク先をご確認ください。
国定公園 雨晴海岸|たかおか道しるべ(高岡観光ナビ)
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