地中海に浮かぶマルタ共和国の首都「ヴァレッタ」は、街全体が世界遺産に登録された要塞都市です。
壮麗な聖ヨハネ大聖堂など蜂蜜色のマルタストーンで造られた歴史的建造物、カラフルなバルコニーが並ぶ路地など、中世の面影が残る美しい街並みは、訪れる人々を魅了します。
「ヴァレッタ」の見どころ、ベストシーズン、アクセスなどについて紹介します。
Contents
ヴァレッタとは
「ヴァレッタ(Valletta)」は、地中海に浮かぶ島国・マルタ共和国の首都です。
日本では、2022年公開の映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』の舞台となったことで一躍有名に。
地中海交通の要衝であったマルタ島は、古代から常に戦いの場であり、中世の時代には、マルタ島はイスラーム勢力の侵攻からヨーロッパを守るための要所でした。
1565年のマルタ大包囲戦直後、オスマン帝国の再攻撃に備え、聖ヨハネ騎士団は、島の東部にあるシベラスの丘の上に、要塞都市を建設。
ヴァレッタという街の名は、オスマン帝国を撃退し、要塞の完成にも貢献した騎士団長ジャン・ド・ヴァレットに由来します。
世界文化遺産に登録
ヴァレッタは、第2次世界大戦で多くの被害を受けました。
しかし、その後修復され、まるで中世にタイムスリップしたかのような街並みが残されています。
1980年、街全体が「ヴァレッタの市街」として世界文化遺産に登録されました。
マルタストーンで造られた中世の建造物
ヴァレッタの建造物は、「マルタストーン」と呼ばれる蜂蜜色の石灰岩で造られています。
最も古い建造物である「勝利の聖母教会」や「聖ヨハネ大聖堂」など、マルタストーンで造られた歴史的建造物が残っています。
マルタストーンは、マルタ島で採れる石材で、柔らかく加工しやすいのが特徴。
そのため、ヴァレッタの建造物は、繊細な彫刻や装飾が施されているものが多く、その美しさは見る者を魅了します。
聖ヨハネ大聖堂
「聖ヨハネ大聖堂(St.John’s Co-Cathedral)」は、1572年から1577年にかけて騎士団によって建てられました。
バロック様式の豪華絢爛な内装が見どころです。
小礼拝堂には、イタリアのバロック期の巨匠カラヴァッジオ作の絵画『洗礼者聖ヨハネの斬首』が展示されています。
カラフルなバルコニー「ガラリア」
細い路地の両側には、「ガラリア」という突き出たカラフルなバルコニーが特徴の家々が建ち並びます。
ガラリアは、マルタの伝統的な建築様式で、木製の枠組みとガラスでできた密閉型のバルコニーです。
ヴァレッタの街中には、様々な色や形のガラリアが軒を連ねており、街歩きをより楽しくしてくれます。
ヴァレッタへのアクセス
・マルタ国際空港からバスで約30分
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バレッタの世界遺産データ
登録名
バレッタの市街
City of Valletta
登録年・分類
1980年・文化遺産
登録基準
(i) (vi)
ユネスコ公式サイト
ヴァレッタの基本情報
ヴァレッタの住所・地図などの基本情報は、下記の通りです。
スポット名
ヴァレッタ(バレッタ)
Valletta
住所・地図
Valletta, Malta
ベストシーズン
4月~9月
営業期間
通年
Webサイト
※最新情報はリンク先をご確認ください。
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